本格的にプロスポーツとして挑みたい方はもちろんのこと、習い事や体力づくりを目的にしたい方でも受講生を募集しており、できることなら通ってみたいという気持ちになりました。
早速体験レッスンに申し込み、あの日の自分の熱い思いが今も残っているのかを確かめることにしました。
まずはストレッチで身体を温め、自重を使ったトレーニングで基礎体力をつけ、ヘッドギアやサポーター、グローブを付けて軽いスパーリングをするというメニューです。
最初のストレッチの時点で身体の痛みを感じ年を取ったことを実感しましたが、自重を使ったトレーニングに入る頃には若い時にスポーツクラブに通っていた頃の感覚がよみがえってきました。
そしていよいよスパーリングの時間となり、高揚感と緊張感を抑えられずにいたのを今でも覚えています。
格闘技ファンとしての知識だけは一人前の自分は、その知識をフル動員して技を繰り出して行きました。
するとインストラクターから、なかなかやりますねと言わんばかりの表情をされて少し嬉しい気持ちになりました。
しかし、次の瞬間には返され、腕の関節を決められてギブアップをしました。
手加減してくれているとは言え、返しのスピードに驚いたのと同時に腕の筋肉全体が圧迫された感覚になり、あと一歩力を加えれば折れてしまうのではないかとさえ思うほどでした。
そして次の瞬間には、かつての熱い思いがよみがえり、もっと強くなりたいという気持ちが芽生えてきたのを感じました。